夢を失くす事は、死ぬことだと、誰かが言いました。
私の夢は大関源治が思った事を、その夢を応援することが私の夢でした。
その私の夢がなくなり、なんか生きている息吹を感じることが出来ないまま
3年が経ちました。
大関源治がはいていた靴下とか、Tシャツとか…毎日彼の何かを身につけていて、
3年経ったら、靴下にも穴はあくでしょうし、Tシャツもほころんで来るだろうし…
その頃になると、少しづつ私も落ちつくのだろうか…と考えていましたが、
3年たっても私の心の成長は何もありませんでした。
大関源治が想っていた
この日本の犬の世界を少しでも世界に発信できる存在にしたいと必死に頑張った彼の後姿を
なんとか引継ごうと今まで頑張ってきたつもりでも、やはり大関源治にはなれません。
素晴らしいドッグショーを!
素晴らしいショードッグを!!と
素直な目で感動する美しい犬をと…目指してきた大関源治です。
この数十年を振り返り、皆さん、大関源治は本当に凄い犬達を輸入してきたと思いませんか?
大関源治は本当に自分の最後の血の一滴をも、犬の世界にささげたと思います。
どうして此処までやるのかな?と思う位、彼は真剣に最後まで自分の命を注ぎこみました。
自分の全財産も犬の為に、その価値を見極めるために、全てを投入しました。
朝起きたときから、夜寝るまでの時間のすべてが犬の世界でした。こんなにも犬の世界を愛した人がいるでしょうか?
通風で痛い足を引き釣りながら、朝の運動から…夜、ベットに持ち込む本すら犬を「長生きさせる本」でした。
起きている時間の全てが犬のための時間でした。
今、日本では本当にドッグショーを開催する場所が少なくて、ショーに参加する犬達の足場を考えると
首をひねってしまうような場所ばかりでした。
私は、うちの人が生きていたら、きっとこうしただろうと、思うことを実行に移すことにしました。
娘にも、息子達にも、色々と相談にのってくれていた誰にも相談しないで、自分ひとりで
決行し、心配してくれる皆に怒られた私ですが、
きっと大関源治は喜んでくれると確信しながら、とうとう作ってしまいました。
ドッグショーの為に会場です。
名前はシバヤマ・G・グランド
これからは此処で又新たな気持で思いを繋いでいこうと決意しています。
11月30日と12月1日の両日より
この会場を使い始める事に決めました。
11月16日の命日までには間に合いませんでしたが、なんとか3年目に着手できた事だけでも良かったと思いながら…
この会場が犬達のために足が痛くなったりしないように、皆さんが少しでも快適だと思って頂ける様に…
実は未だ完成ではありませんが、
シバヤマ・G・グランドをドッグショーのために活かそうと思います。
この両日のふたつのオールブリードショーの他に、大関源治が愛して止まなかった犬種のひとつの
ボルゾイ展も開催されます。皆さんには是非頑張って欲しいと願いながら…。
最初の展覧会ですので、きっとご不満な点も多々でてくると思いますが、どうかご理解のうえ
皆様のご協力を心よりお願い致します。